2013-01-01から1年間の記事一覧

話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選

アニメブログ界隈では年末恒例行事になっている、 話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選。 「話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記 2013年に放送されたアニメの中から 思い思いに好きな話数を10本選ぶというこの企画。 上…

アニメキャラの髪のハイライトの表現 主に輪郭光について

アニメキャラの髪のハイライトについて、ということで、 最近髪の塗り方が面白いアニメがありまして、 その作品を発端にいろいろと調べてみるとこれがなかなか面白くて。 ちなみにその作品名なのですが 『未確認で進行形』という来期放送のアニメでして。 一…

アニメに出てくるお風呂のお湯の色について

アニメのお風呂のお湯が何故『緑色』なのか解説 緑色なのは科学的に正しい色だから - karimikarimi というkarimikarimiさんののエントリーを読んで以来、 アニメに出てくるお風呂のお湯の色というのを意識して見るようになったのですが。 そうして見てみると…

アニメ演出家・喜多幡徹と窓と空

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』6話 絵コンテ・演出:喜多幡徹 総作画監督:石田可奈 喜多幡徹さんは窓枠を使って大胆に空を見せる演出が良いですね。 『僕は友達が少ない』12話 絵コンテ・演出:喜多幡徹 絵コンテ:斎藤久 作画監督:藤井まき、森前…

美術監督 吉原俊一郎が描く空、雲

これまでにあまり前例はないのかもしれませんが、 アニメを作画や演出で見るように、 アニメを美術監督で見てみるという試みも面白いかもしれません。 たとえば、小林七郎さんや山本二三さんは見てすぐにこの人だとわかる。 そんなふうにして、美術に関する…

『COPPELION』8話のGoHandsカラーフィルターを見る

『COPPELION』の8話が なかなかにカラーフィルターづくしな回で 気になったのでメモ。 GoHandsのカラーフィルターというと、 『K』や『マルドゥック・スクランブル』で 使われ始めたいわゆるキラキラ虹色フィルターの事ですね。 『COPPELION』は震災の影響で…

アニメにおける眼鏡描写、からの、『境界の彼方』栗山未来の眼鏡が凄いという指摘

アニメ(や漫画)における眼鏡描写は よくよく注意して見ると、意外と面白かったりします。 アニメの眼鏡に関する記事ですと たとえばこちらのゐろはさんの記事とか いろんなアニメの眼鏡描写 近添真琴さんの記事とか。 アニメキャラが下だけにフチのあるメ…

アニメに見る日本の雲、欧州の雲

今期アニメは「雲」の描写が熱いかもしれない。 具体的には『アウトブレイク・カンパニー』と、 『ワルキューレ・ロマンツェ』を見てそう思いました。 日本的なモサっとした雲ではなく、サーっと広がっていくような欧州的な雲。 『アウトブレイク・カンパニ…

『境界の彼方』6話の演出を見る

脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:小川太一、石原立也 作画監督:丸木宣明『境界』6話、とても良いギャグ回でした。 シャワーシーンにコスプレにダンス。 そんなにたくさん、我々にとってはどれもご褒美ですしおすし、 詰め込もうと思えば、24分の間に色々と…

『ワルキューレロマンツェ』5話 京極尚彦演出 被写体の重ね方・ずらし方

脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ・演出:京極尚彦 作画監督:山中正博『ワルロマ』5話ですが 『ラブライブ』の京極さん回ということで とても面白かったです。 EDも担当されていますが、 ジョストのない日常回にあえて京極さんを迎え入れたところに 意図を…

『境界の彼方』5話 山田尚子演出を見る

絵コンテ・演出:山田尚子 作画監督:内藤直山田尚子さんというと、『けいおん』などのかつての作品から 芝居やFixに拘られている印象を持っていたのですが 今回はカメラワークやカッティングも奇抜で こういった演出もされる方なのかーと思いました。 ただ…

武本康弘演出 後ろに立つ少女 前に立つ少女

『境界の彼方』2話 絵コンテ・演出:武本康弘 作画監督:内藤直 「後ろに立つ少女」って記事タイトルがホラー染みていますが。 武本演出でちょいちょいお目にかかる、後ろに立つ少女&前に立つ少女。 二人で歩いているシーンで、横並びにせず、後を追うよう…

【OP演出】手前から奥へ、奥から手前への移動 安藤真裕OPなど

『凪のあすから』のOPが安藤真裕さんでしたが 安藤さんといえば、拳ポリ!メダロット!と数々の名OPを手掛けられてきた方ですが、 近年ですと、『花咲くいろは』OP、まずこれです。 『花咲くいろは』OP2(2011年) 絵コンテ・演出:安藤真裕 作画監督:関口…

『境界の彼方』3話 主に北之原孝將さん関連

『境界の彼方』3話 絵コンテ・演出:北之原孝將 作画監督:池田晶子北之原孝將さんといえば、フルショットでの芝居。 普通に描いたら線がつぶれるサイズだと思うので、 通常のサイズで描いた絵を縮小してやっているのかなあと思うのですが。 北之原さんの最…

青い花OPの演出 幾原邦彦と斜めの構図

『青い花』のニコ生一挙放送を見ました。 頻繁に見返す作品ではあるのですが、 改めて通して見ると本当に良い作品ですね。 本エントリーでは 幾原邦彦さんが演出されたOPについて 色々と書いてみます。 絵コンテ・演出:幾原邦彦。 ふみちゃんとあーちゃんが…

ワタモテ1話 大沼心の多角形光・画面分割術について

ワタモテ1話(絵コンテ・演出:大沼心)より。 大沼心さんの多角形光。 歴史的には『夏のあらし!』や『バカとテストと召喚獣』などで使用されています。 他の監督さんですと、岸誠二さんの『人類は衰退しました』などでも 同様の演出が見られました。 奇を…

恋愛ラボ1話 校舎の外には必ず桜の木が生えている

『恋愛ラボ』1話より。 校舎の外には必ず桜の木が生えています。 ほらここにも。ここにも。ここにもここにも。 そんなわけあるかーい。 それが、あるのです。 校舎のどこにいても桜が見れるように 用務員のおじさんが頑張ったのです。 演出的には 「窓の外」…

ウシロシンジの演出 黒澤明的なパンフォーカスなど

1.望遠レンズ+パンフォーカス 『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』6話(絵コンテ・演出:ウシロシンジ、矢野孝典) 『ましろ色シンフォニー』3話(絵コンテ・演出:ウシロシンジ) ウシロシンジさん的な縦の構図。 被写界深度の深さがポイント。 パン…

長井龍雪は背中で語る

『あの夏で待ってる』1話(絵コンテ・演出:長井龍雪) 長井龍雪さんは背中で語る。 背中を映すタイミングをよく心得ていて、大事にしている。 『とある科学の超電磁砲S』11話(絵コンテ:長井龍雪) 背中を映すということは、 顔を映さないということでもあ…

【ゆゆ式】密に詰まっていて、わかりやすい それが小島正幸。【演出まとめ】

てな感じで、 情報処理部的にまとめてみたの巻。 『あいうら』の記事ばかり書くのもあれなので 『ゆゆ式』の記事を書きます。 小島さんの演出回には 個人的にも興味があって、整理しておきたいと思っていたので、 良い機会ということで。 1.「役割分担」を…

あいうら的静止芸の数々 アニメなのに動かさないのではなく、アニメだから動かさない

『あいうら』的静止芸の数々。 出ましたっ!これぞ奏香様十八番の静止芸! 止まって止まって止まりまくるっ。 芝居なんてしなくたって、 静止芸で決めちゃうぜっ。バリバリに決められちゃうんだぜっ。 これが演出家主導のアニメなんだぜっ。 ごちゃごちゃ動…

新世界より17話。横の構図など。

上のような横の構図で対話するシチュエーションには独特の雰囲気がある。 左右対称に向かい合った絵が、中立的で客観的で秩序的な印象を与える。 かと思えば、被写体にぐっと寄って、聞き手の反応を映す。 視線のわずかな動きや横顔のアップが秩序を崩し、そ…

ゆゆ式の部室は牛丼屋のカウンター

私にはこれが こう見える。 牛丼屋のカウンター。 牛丼屋のカウンターで喋ると 当然面と向かって喋らないから 横に並んで食べながら会話する事になる。 すると絵的に面白くなる。 あるいは同じレイアウトで全部通せるとかね。芝居が粘れるとか。 牛丼屋でカ…