ゆゆ式の部室は牛丼屋のカウンター


私にはこれが

こう見える。
牛丼屋のカウンター。

牛丼屋のカウンターで喋ると
当然面と向かって喋らないから
横に並んで食べながら会話する事になる。
すると絵的に面白くなる。
あるいは同じレイアウトで全部通せるとかね。芝居が粘れるとか。
牛丼屋でカウンターだとカウンターしかない。
だから水平さえ合っていれば、多少問題のある構図であっても修正しやすい。
ところが椅子だらけテーブルだらけのレストランは最悪なわけだよね。
これをまともに描ける人間はほとんどいない。


—「押井守の世界 シネマシネマ」



2話より。アップだと確かにレイアウトはとりやすそう。



同じく2話より。こうすると、難しいレイアウト。けっこう入れてくる。
確かに、絵的に面白くなる。
いずれにしても、牛丼屋のカウンター。


部屋が細長いので、奥行きが出やすく、面白い絵が撮りやすいのか。
WORKING!!』の厨房にもこんなところがあったなあ。
長回しも出来る。ゆずこをグリグリ動かせば絵がもつ絵がもつ。



1話。このレイアウトは2話ではあまり見なかったなあ。
牛丼屋だったらこういう見せ方もありなんやで。


2話は横よりも縦の構図や仰角ショットが圧倒的に多かった印象。
逆に1話は横の構図をアクセントの起点にしていたように思う。



小島正幸監督の映画『あずきちゃん』。
凝ったレイアウトが多い。
カットの繋ぎも巧い。『ゆゆ式』でも巧かった。



横並びで会話といえば、最近だと
中二病でも恋がしたい!』の5話が良かったです。
台所での会話シーン。内海紘子さんの回。
あえて向き合わない事でムードを作り出す。