長井龍雪は背中で語る


あの夏で待ってる』1話(絵コンテ・演出:長井龍雪


長井龍雪さんは背中で語る。
背中を映すタイミングをよく心得ていて、大事にしている。





とある科学の超電磁砲S』11話(絵コンテ:長井龍雪


背中を映すということは、
顔を映さないということでもある。


背中で語り、
そして、顔を映す。


何故、最初に背中を映すのか。
それは、被写体を振り向かせたいからだ。




とある科学の超電磁砲S』1話(絵コンテ・演出:長井龍雪



振り向くことで、
顔が見えるようになる。


顔が見える・見えないという変化は
ほかのどんな芝居よりも大きな印象変化をもたらす。


だから、振り向かせるのだ。


長井龍雪は背中で語る。
と見せかけて、
本質は振り向かせることにある。


という、長井龍雪演出論でした。
「背中」や「振り向き」、
あるいは「視線の動き」に着目して
長井龍雪さんの作品を見てみると、
特徴を掴みやすいように思います。